はじめに:流れるようなキャノピーデザイン
このチュートリアルでは、RhinoとGrasshopperを用いて、南京の仏頂宮からインスピレーションを得た、流れるような形態と表現力豊かな構造を持つパラメトリックなキャノピーの作成方法を学びます。シンプルな幾何学的システムが、いかにして感動的な建築形態へと昇華されるかを探求します。
キャノピーの基盤を構築するプロセス
まず、キャノピーの基本となる「三角形グリッド」を生成します。GrasshopperのTriangular Gridコンポーネントや、基本的なMesh操作を活用して、このグリッドをサーフェスへと押し出し(Extrude)、その後、Rhinoで作成した有機的な曲面へとモーフィング(Morph)させます。Rhinoでの基盤サーフェスは、Rebuild Surfaceコマンドで制御点(コントロールポイント)を調整し、滑らかで自然な形状を追求します。このステップでは、Surface MorphやBox Morphコンポーネントが中心的な役割を果たします。
自然な枝分かれ構造の実現
次に、キャノピーを支える柱状の枝分かれ構造を開発します。これは、キャノピーのメッシュネットワークから選択した点を抽出し、それらを中央のポイントに接続することで実現します。Cull PatternやList Itemで必要な点を選択し、Lineコンポーネントで線を作成。これらの線が、自然界の枝分かれに似た構造システムを形成し、キャノピーを力強く支えます。Tween CurveやLoftを用いて、これらの線を構造体として肉付けしていくことも可能です。
パラメトリックデザインの可能性:まとめ
本チュートリアルを通じて、RhinoとGrasshopperがいかにして、複雑で表現豊かな建築構造をパラメトリックにデザインできるかを示します。初期のシンプルな幾何学から始まり、流体的な形態、そして自然を模倣した構造へと発展させるプロセスは、デザインの可能性を大きく広げます。この手法は、ファブリケーション(製造)の視点からも非常に有用であり、デジタルデザインと実世界の構築を結びつけるヒントとなるでしょう。
