3D曲面ロボットパスの基本

Rhino/GrasshopperとRobotsプラグインを使えば、複雑な3D曲面へのロボットツールパス生成が効率的に行えます。このチュートリアルでは、まず指定した曲面をターゲットに、ロボットが加工する「パス」を定義します。

具体的な第一歩は、基準となる曲線やカーブを、目的の3D曲面上に投影することです。これにはProject Curve to Surfaceコンポーネントが便利。元のカーブがどんな形でも、ターゲット曲面に沿うように変換し、ロボットが辿る軌道の基礎となります。

ツールパス点の生成と法線平面

次に、投影されたカーブをロボットが移動するための離散的な点に分割します。Divide Curveコンポーネントでカーブを均等に分割し、ツールパスポイントを作成。これらのポイントは、ロボットのツール先端が通過すべき位置です。

さらに重要なのが、各ツールパス点におけるツールの向き、特に曲面に対して垂直な「法線方向」を定義することです。これにはEvaluate Surfaceコンポーネントが活躍します。曲面上の任意のUV座標から位置、法線ベクトル、タンジェント平面(フレーム)を取得し、ツールの向きを正確に制御する平面を生成します。

平面向きの調整とアプローチ動作

生成された法線平面はツールの向きを決定しますが、ロボットのジョイント制限や加工の都合上、微調整が必要な場合があります。Align PlaneConstruct Planeといったコンポーネントを組み合わせることで、平面の向きを加工に適した状態に調整できます。

また、加工の前後には、ワークピースへの安全な接近・離脱動作(アプローチ・リトラクト動作)が必要です。これは、ロボットがワークピースに衝突するのを防ぎ、安全かつスムーズな加工を保証します。Moveコンポーネントと特定のVectorを組み合わせることで、加工点から一定距離離れた位置に安全な開始点・終了点を設定し、ロボットの動きに組み込むことができます。

ロボット動作のシミュレーション

全てのツールパス点、対応する平面、アプローチ・リトラクト動作が定義できたら、いよいよロボットの動作をシミュレーションします。RobotsプラグインのProgramRobot Systemコンポーネントを使って、これら一連の動作をロボットが実行可能なプログラムとして組み立てます。

そして、Simulateコンポーネントを使うことで、Grasshopperのビューポート内でロボットが実際にどのように動くかを視覚的に確認できます。これにより、潜在的な衝突や不適切な動きを事前に検出し、プログラムを修正することが可能です。このシミュレーション段階は、実際のロボットを動かす前に問題を特定し、時間とコストを節約するための非常に重要なステップと言えるでしょう。この一連のロジックをマスターすれば、あなたのデジタルファブリケーションの可能性は大きく広がりますよ!