はじめに: EnzoドアとGrasshopper
今回は、RhinoとGrasshopper、ArtCAMを連携させ、Enzoスタイルのドアをデザインするテクニックをご紹介します。Enzoドアは、滑らかな曲線と洗練されたパネルデザインが特徴で、家具やインテリア業界で人気。複雑な形状も、Grasshopperを使えばパラメトリックに、効率的にデザインを反復・修正できます。CNC加工を前提としたデジタルファブリケーションに強力なアプローチ。Grasshopperの基本からArtCAMへのデータ連携まで、具体的な手順を見ていきましょう。
基本形状作成とパラメトリック制御
まずGrasshopperでEnzoドアの基本形状を作成します。Rhinoで作成した矩形をSurfaceで参照、またはGrasshopper内でRectangleとExtrudeでドアパネルの厚みを定義。次に、Enzoドアの特徴である内側の窪みやパネル部分を作成。元のサーフェスをOffset Surfaceで内側にオフセットし、それを再度Extrudeして厚みを持たせます。Number Sliderでオフセット距離や押し出し量をパラメトリックに制御し、デザインバリエーションを瞬時に確認できます。
ディテール追加とArtCAM連携
Enzoドアの魅力はエッジ処理です。Grasshopperでは、Fillet EdgeやChamfer Edgeで、角Rや面取りをパラメトリックに適用可能。内側パネルとフレームの境界に滑らかなRを付けることで、洗練された印象を与えられます。複数のフィレット半径を異なるエッジに適用したい場合は、List ItemやMergeでエッジデータを管理し、Number Sliderで接続しましょう。最終形状が完成したら、CNC加工のためArtCAMへエクスポート準備。GrasshopperモデルはBakeでRhinoジオメトリに変換し、STLやDXF形式でエクスポート。ArtCAMでデータをもとにツールパスを生成、CNC加工用のGコードを作成します。
まとめ: デジタルファブリケーションの可能性
Rhino、Grasshopper、ArtCAMの組み合わせで、Enzoドアのような複雑なデザインも、驚くほど効率的に、高い精度で実現できます。パラメトリックデザインは、一度デザインロジックを構築すれば、寸法の変更やバリエーション生成が容易になる点が強み。これにより、デザインの試行錯誤が加速し、よりクリエイティブなアウトプットへと繋がります。家具デザイン、プロダクトデザイン、建築分野におけるCNC加工において、このワークフローは強力なツールとなるでしょう。
