スパイク・パビリオンを設計する

トゲのような突起で覆われた有機的なパビリオン。一見複雑だが、Rhino/Grasshopperでは「ベース曲面 → パネル分割 → 各パネルから突起を生成」という流れで組み立てられる。June Leeのチュートリアルは、その全工程を約16分で追える。

ベースサーフェスをつくる

まずパビリオンの下地となる曲面を用意する。

  • LoftSweep で数本のカーブから滑らかなサーフェスを作る
  • PufferfishTween Through Surfaces を使うと、複数の断面をなめらかに補間でき、より彫刻的なフォルムになる

Pufferfishは曲面の補間・モーフに強い定番アドオンで、手作業では難しい連続的な変形を一括で扱える。

パネルに分割する

次に曲面を細かく分割する。

  • LunchboxDiamond Panels / Triangle Panels で、曲面を均等なパネルグリッドに分ける
  • 分割数のスライダーを変えるだけで、スパイクの密度をリアルタイムに調整できる

スパイクを生やす

各パネルから突起を立てるのがこの作品の肝。

  • 各パネルの中心点を Evaluate Surface で取得し、Normal(法線)方向を求める
  • その法線に沿って中心点を Move し、パネル外周とつないで角錐状のトゲを作る
  • 突起の高さをAttractorで部分的に変えると、波打つような表情が生まれる

応用

このワークフローは展示パビリオンやインスタレーションのフォーム探索に向く。Pufferfish・Lunchboxの組み合わせ方を覚えておくと、他の有機的フォームにも応用が効く。