はじめに:パラメトリックなマスモデル
Rhino/Grasshopperでの初期ボリュームスタディは重要です。本記事では、建物の3Dマスモデルをパラメトリックに作成し、さらに1階部分にピロティを効率的に追加するGrasshopperスクリプトの作成方法をご紹介。デザイン変更に柔軟に対応し、設計プロセスを加速できるアプローチです。
基本マスモデルの構築ロジック
まずフットプリントをRectangleで定義し、Number Sliderで幅・奥行きを調整。この長方形をExtrudeでZ軸(Unit Z)方向に押し出し、高さをNumber Sliderでコントロールして箱型マスモデルを完成させます。階数ごとに高さを変える場合は、SeriesとGraph Mapperの組み合わせで、より複雑な階高設定も可能です。
階層ごとの調整と積層
マスモデルを階層ごとに積み重ねる工夫。各階層が独立して高さや形状を調整できるロジックを組み込みましょう。MoveとSeriesを組み合わせて各階の基準高さを生成。それぞれの階のボリュームを独立して生成し、後でMergeやSolid Unionで結合することで、セットバックや特定の階だけを大きくするといった複雑な積み重ねもパラメトリックに実現できます。
魅力的なピロティの追加
今回のハイライト、1階ピロティを効率的に追加する方法です。マスモデルの最下層の面をDeconstruct Brepで取得。次に、この底面を内側にOffsetしてピロティ柱の配置範囲を定義します。オフセット面から柱の形状を生成するか、オフセット領域を再度Extrudeし、1階部分ボリュームからSolid Differenceで切り取ることで、ピロティ空間を素早く作成できます。柱の配置パターンもPopulate Geometryなどで柔軟に設定可能です。
まとめ:設計プロセス加速へ
本スクリプトは、初期設計におけるボリュームスタディや、ピロティのような特徴的要素の検討に非常に有効です。パラメトリックなアプローチを用いることで、設計変更に迅速に対応し、多様なデザインオプションを効率的に探索できます。ぜひこのロジックを応用し、皆さんの設計プロセスをさらに加速させてみてください。
