はじめに:曲面配置の基本

Rhino/Grasshopperでリングのような複雑な曲面にオブジェクトを精密に配置する方法は、「Evaluate and Orient」ワークフローで実現できます。Evaluate SurfaceOrientコンポーネントを核とするこのテクニックは、ジュエリーの石座配置や建築ファサードのモジュールマッピングなど、多様なデザインシーンで非常に有効です。今回は、ゴールドのセッティングをリング表面に配置するロジックをステップバイステップで解説します。

ターゲット平面の作成:位置と向き

オブジェクトを配置する「ターゲット平面」を作成しましょう。まず、Ring_Sizer_1.1でリングのベース曲面を生成し、Geometryパラメーターに接続します。次に、Evaluate Surfaceコンポーネントで、MD SliderからのU/V座標を基に、リング表面上の特定位置を特定します。

Evaluate Surfaceは、その指定位置から3D上の「点」と、表面に垂直な「法線ベクトル」を出力します。これらをPlane Normalコンポーネントに入力することで、リング表面にぴったり接する「ターゲット平面」が作成されます。これがオブジェクトの配置場所と向きを定義します。

オブジェクトの調整と精密配置

ターゲット平面が整ったら、配置するオブジェクト(ゴールドのセッティング)を調整します。Rotate_360_Move_Global_1.2(AlgoJewelsユーザーオブジェクト)を使い、ワールド原点にあるジオメトリを配置前に回転・移動させ、見栄えを微調整します。

最終ステップはOrientコンポーネントによる配置です。Orientは、調整済みジオメトリを「Source Geometry」とし、デフォルトのワールドXY平面を「Source Plane」に、ステップ2で作成したリング表面上の「ターゲット平面」を「Target Plane」に指定します。これにより、ジオメトリはワールドXY平面からターゲット平面へと正確にマッピングされ、リング上に完璧な向きと位置で配置されます。

さらに、Metal_Color_Display_1.0コンポーネントに接続すれば、ビューポートで光沢のあるイエローゴールド素材が適用され、リアルなプレビューができます。このワークフローで、曲面へのオブジェクト配置が効率化されます。