RhinoのRecord Historyとは

Rhinoの「Record History」機能をご存知ですか?これは、元のジオメトリ(親オブジェクト)とそこから派生したジオメトリ(子オブジェクト)の間に、特別な関係性を維持する強力な機能です。親オブジェクトが変更されると、リンクしている子オブジェクトが自動的に更新されるため、パラメトリックなワークフローや反復的なデザイン作業に非常に役立ちます。本チュートリアルでは、Bosjes Chapelの美しい屋根モデリングを通じ、この機能を深く掘り下げます。

Bosjes Chapel屋根のモデリング基礎

まずは、Bosjes Chapelの波打つような屋根形状を作る基礎から。Rhinoの「Curve」コマンドを使い、次数3の滑らかなカーブを作成します。「Point」「Mid」「End」といったOsnapsを正確に活用し、基準ジオメトリに合わせたカーブを引くことが重要です。

作成したカーブは、「Trim」コマンドで整形し、「Gumball」や「Copy」コマンドを駆使して複製します。カーブを180度回転させ、反対側の曲率を持つ形状を作り出すテクニックは、複雑な波状屋根を効率的に構築する鍵です。「Mirror」コマンドも活用し、左右対称の形状も簡単に。モデリングの途中では、Control Pointsを直接編集し、カーブの微調整も行います。

Record Historyの活用と注意点

いよいよ「Record History」の真髄です。この機能を使うと、コピーしたカーブが元のカーブ(親オブジェクト)とリンクされます。親となるカーブの形状を変更すれば、子となるカーブも自動で追従して更新されるため、デザイン初期の試行錯誤や後の設計変更に柔軟に対応できます。

ただし、「Record History」には限界もあります。すべてのRhinoコマンドが履歴を記録するわけではないため、どのコマンドが履歴を保持するのか理解が不可欠です。建築モデリングで、反復的なデザインや変更が想定される部分をモデリングする際に、この機能は非常に強力なツールとなるでしょう。このチュートリアルで、Rhinoの強力な機能をマスターし、あなたの3Dモデリングスキルを高めましょう!