はじめに: 夜間照明シミュレーションのモデル準備

RhinoとGrasshopperを用いた夜間照明シミュレーションシリーズの第2弾です。このチュートリアルでは、Rhinoで作成した建築モデルをGrasshopperに取り込み、Ladybug ToolsのHoneybeeを使って照明シミュレーションに最適な状態に準備するプロセスを解説します。建物のジオメトリ設定から、Honeybeeモデルへの変換、そしてシミュレーションに必要なセンサーグリッドの配置まで、一連のワークフローを習得できます。

建築ジオメトリの取り込みとHoneybeeモデル構築

まず、Rhinoで作成した建物の主要なジオメトリ(壁や屋根など)をGrasshopperに取り込みます。シミュレーションの負荷軽減のため、詳細すぎるオブジェクトは避け、メインサーフェスのみを選択しましょう。

次に、これらのジオメトリをLadybug ToolsのコンポーネントでHoneybeeモデルの一部として認識できる形に変換します。HB Shadeコンポーネントを使って、サーフェスを日射や照明の遮蔽物となる「シェード」要素に変換。その後、HB Modelコンポーネントにこのシェード要素を入力し、シミュレーション可能な建築モデルを構築します。HB Modelは、建物全体の構造を統合し、後の照明解析の基盤となります。

センサーグリッドの配置と効率化のヒント

照明シミュレーションにおいて、光の分布や照度を測定するためのセンサーは不可欠です。HB Assign Grids and Viewsコンポーネントを活用し、モデル内にセンサーグリッドを配置しましょう。このコンポーネントは、特定のサーフェス上や空間内に均一な間隔で多数のセンサーポイントを生成し、シミュレーションで光の値を収集します。

シミュレーションを効率的に進めるための重要なヒントは、「メインとなる建物のサーフェスのみを選択する」ことです。過度に複雑なジオメトリを含めると、計算時間が大幅に増加する可能性があります。

このチュートリアルには、RhinoとGrasshopperに加え、Ladybug Toolsをインストールし、使用しているRadianceのバージョンと互換性があることを確認してください。Ladybug Toolsの互換性マトリックスをチェックすることをお勧めします。