Rhino/Grasshopperでティーカップのような日常的なオブジェクトをモデリングする魅力は、パラメトリックデザインにあります。一度ロジックを組めば、数値を少し変えるだけで簡単に形状を調整できるのがGrasshopperの醍醐味です。今回は、そんなGrasshopperの基本を学びながら、自分だけのティーカップをデザインする手順を見ていきましょう。複雑に見える形状も、実はシンプルなコンポーネントの組み合わせで実現可能です。

本体をRevolveで生成する

ティーカップの本体部分は、回転体を作るRevolveコンポーネントを活用します。まず、ティーカップの半分断面となる曲線を定義しましょう。これはRhino上でCurveコマンドで描くか、Grasshopper上でPointコンポーネントとInterpolate Curveコンポーネントを組み合わせてパラメトリックに定義できます。
次に、この断面曲線をRevolveコンポーネントに接続。回転軸はZ軸上のラインを設定し、回転角度をNumber Sliderで調整できるようにすると、開口部の広さなどを自由に制御可能です。これで基本的なカップの形状が完成します。

ハンドル作成と本体への結合

ティーカップに欠かせないハンドルは、本体とは別に作成し、後で結合するのが効率的です。
まず、ハンドルのパスとなる曲線をArcControl Point Curveコンポーネントで作成します。次に、その曲線の断面となる小さな円をCircleコンポーネントで定義。
このパス曲線と断面曲線を使って、Sweep1コンポーネント(1レールスイープ)やPipeコンポーネントを使えば、ハンドル部分の立体を簡単に作成できます。特にPipeは、曲線に沿って円形断面のパイプを生成するため、シンプルなハンドルに最適です。
最後に、作成した本体とハンドルをBoolean Unionコンポーネントで結合し、一体化したティーカップの形状を完成させましょう。

パラメトリック調整でデザインを深化

Grasshopperの最大の魅力は、作成したロジックを通じていつでも形状をパラメトリックに調整できる点です。Number Sliderを駆使し、カップの高さ、口径、ハンドルの太さやカーブなど、様々なパラメータをリアルタイムで変更してみてください。
カップの底を厚くしたり、縁に丸みを持たせたりするには、Offset CurveFilletなどのコンポーネントを適用することも可能です。
様々な数値を試すことで、同じロジックから全く異なる雰囲気のティーカップが生まれることもあります。この試行錯誤こそ、コンピュテーショナルデザインの醍醐味です。最終形状が固まったら、Rhinoにベイク(Bake)して、レンダリングや詳細な加工に進みましょう。