— 2026.05.05 / Topic 03
Grasshopperで自動生成するラベル付きグリッドシェルのファブリケーション術
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二重曲面を物理モデルに変換する自動化スクリプト
Legacy Design Studioが公開したこのチュートリアルは、Rhino+Grasshopperで任意のダブルカーブ(二重曲面)サーフェスを、レーザーカットや印刷で組み立て可能な軽量グリッドシェルに変換する自動化ワークフローの解説です。スクリプトは入力ジオメトリをContourでXとY方向のストリップファミリーに分割し、すべての交点を検出した上で、組立に必要なラベルとノッチを自動生成します。
ラベリング機構:組立ミスを防ぐロジック
このスクリプトの核心は自動ラベリングにあります。各ストリップは「X0、X1…」「Y0、Y1…」と識別子付きで出力され、交点ごとにどのXストリップとYストリップが噛み合うかがText Tagで明示されます。何百本ものストリップを扱う複雑な形状でも、組立順序で迷うことがなくなります。
ファブリケーション出力のレイヤー構造
エクスポートではカット用と刻印用のレイヤーが整理されて出力されます。Make2Dでストリップ輪郭・ストリップ端面・ラベル・ノッチマークを別レイヤーに分けることで、レーザーカッターの彫刻ヘッドと切断ヘッドを正しく使い分けられます。アートボードもレーザーベッドのサイズに合わせて自動配置されます。
形状条件と組立のコツ
著者は本システムが他のスクリプトより神経を使うと正直に語っています。強い二重曲率(double curvature)、連続したストリップラン、高めのストリップ密度がうまく機能する条件です。組立は最初スカスカに開始して全体の形を出し、徐々にストリップを足していくことで、シェルが剛性を獲得していきます。
ユーザーコントロールと汎用性
スクリプト内にはカラーコード化されたグループ、シンプルなユーザーコントロール、プレビューレンダー、組立ガイドが内蔵されています。内部コンポーネントを完全に理解しなくても自分のデザインに適用でき、レーザーカット・印刷・テンプレート印刷から切り出すバルサ材まで、ファブリケーション手段を切り替えても同じ組立ロジックが流用可能です。
─── 要約
二重曲面サーフェスからレーザーカット可能なインターロック型グリッドシェルを自動生成するGrasshopperワークフロー解説。X/Yストリップへの自動ラベル付けとノッチ明示で、組立効率が劇的に改善する実践手法。
