RhinoとGrasshopperを組み合わせた計算デザインの世界へようこそ!今回は、建築ポートフォリオを彩るにふさわしい、魅力的でダイナミックな「ツイストリボンパビリオン」の設計プロセスをご紹介します。Days 1から6で学んだ基礎を統合し、さらに発展させることで、単なるモデリングを超えた真のパラメトリックデザインを体験できるでしょう。

流れる骨格: スパインとリブの配置

パビリオンの根幹となるのは、RhinoからGrasshopperに参照された「流れるような脊柱カーブ」です。このカーブがデザイン全体のガイドとなります。次に、このスパインカーブに沿ってリブを配置するために、Divide Curveコンポーネントが大活躍します。これを使うことで、カーブ上に等間隔の点、それぞれの点における接線、そしてカーブパラメータを取得できます。さらに、Plane Normalコンポーネントを使用すれば、各リブがスパインカーブに対して常に垂直となるように、その向きを正確に設定できるんです。これにより、構造的に安定し、見た目にも美しい骨格が形成されます。

動きと表情を生むパラメトリック制御

このパビリオンの最大の特徴は、エレガントな「ツイスト」と、リズミカルな「ブルーム」です。ツイストは、カーブパラメータによって駆動され、Sineカーブを適用することで、機械的な回転ではなく、優雅に減速しながらねじれていく動きを実現します。これにより、パビリオン全体に生命が吹き込まれたような印象を与えます。さらに、リブの半径、厚み、そして窓のサイズは、ダブルSineカーブで制御される「ブルーム」によって連動して変化します。中央で大きく膨らみ、端に向かって徐々に細くなるこの動きは、まるで花が咲くかのような視覚効果を生み出します。各リブは完全な円ではなく、Arcで窓のような開口部を形成し、この開口部もツイストに連動して向きを変えるんですよ。

構造と外皮: 建築的ディテール

デザインにリアリティと構造的な深みを与えるため、リブにはExtrudeコンポーネントを使って厚みを与えます。重要なのは、各リブの「ローカル軸」に沿って押し出すことで、ツイストや湾曲があっても自然な構造深度が生まれる点です。そして、これらの開いたリブのエッジを滑らかに繋ぎ合わせるために、Loftコンポーネントを使用します。これにより、外側の屋根面と、開口部を通して見える内側の表面を持つ「ダブルシェル」構造が形成され、デザインに豊かなレイヤーが加わります。最終的には、12個のスライダーで構成される「Pavilion Controls」パネルで、リブの数、ツイストの度合い、ブルームの広がりなどを直感的に調整でき、スライダーを動かすだけで全く異なる表情のパビリオンを瞬時に生成できます。

無限のデザインバリエーションと応用

このGrasshopper定義は、単なるチュートリアルを超えた「リアルな建築ツール」です。例えば、「Minimal Bloom」では、少ないリブと緩やかなツイスト、広いブルームで開放的で彫刻的な空間を。「Dense Spiral」では、多くのリブとアグレッシブなツイスト、狭いブルームでトンネルのような螺旋回廊を。そして「Wide Window」では、大きな開口角度で格子シェルに近い形態を生成できます。これらのバリエーションは、現代建築に見られるツイストする外骨格パビリオンや、開口部が変調されたリブキャノピーなど、実用的な建築デザインに応用可能です。建築学生の皆さんにとって、これはポートフォリオに自信を持って加えられる、実践的な計算デザインの第一歩となるでしょう。